10日間のオンライン映画祭「We Are One: A Global Film Festival」のプログラムを発表
2020年5月28日木曜日
トライベッカ・エンタープライズと YouTube は、 世界 35 ヵ国の 21 の映画祭が選定した 100 本以上の映画に加え、トーク、 VR コンテンツ、音楽パフォーマンスなどを上映する映画祭「We Are One: A Global Film Festival」のプログラムを発表しました。2020 年 5 月 29 日(金)から10 日間にわたり開催する本映画祭は、世界中の才能溢れるアーティストやストーリーテラー、キュレーターが集まり、世界中の映画ファンにエンターテイメントを届けるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大防止に従事する団体を支援することを目的としています。
「We Are One: A Global Film Festival」で上映する 100 を超える作品のうち、ワールドプレミアは 13 作品、オンラインプレミアが 31 作品、オンラインでのワールドプレミアが 5 作品と、多くの作品が本映画祭で初めて上映されます。また、長編作品ではフィクションが 23 作品、ドキュメンタリーが 8 作品、短編作品ではフィクションが 57 作品、ドキュメンタリーが 15 作品上映されます。トークについては、アーカイブから 15 本公開されるのに加え、4 本の本映画祭限定公開と 5 本のVR コンテンツを上映します。
We Are One: A Global Film Festival について
We Are One: A Global Film Festivalでは、下記参加映画祭パートナーが選定した作品を上映します:アヌシー国際アニメーション映画祭、ベルリン国際映画祭、BFIロンドン映画祭、カンヌ映画祭、グアダラハラ国際映画祭、マカオ国際映画祭&アワード(IFFAM)、ロッテルダム国際映画祭、エルサレム映画祭、ムンバイ映画祭(MAMI)、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭。ロカルノ映画祭、マラケシュ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、サラエボ映画祭、サンダンス映画祭、シドニー映画祭、東京国際映画祭(TIFF)、トロント国際映画祭、トライベッカ映画祭、ヴェネツィア映画祭
上映スケジュールは、We Are One 公式サイトをご確認ください。
東京国際映画祭から参加するプログラム作品 (※公開開始時間は日本時間)
公開開始時間:2020 年 5 月 31日 1:30 AM
・ヤルタ会談オンライン
公開開始時間:2020年6月1日(月) 8:00 PM
・いなべ
公開開始時間:2020年6月1日(月) 9:00 PM
・夢みるキカイ
公開開始時間:2020年6月3日(水) 8:00 PM
・アイスと雨音
公開開始時間:2020年6月5日(金) 4:30 AM
・勝手にふるえてろ
公開開始時間:2020年6月6日(土) 4:15 AM
■東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康/フェスティバル・ディレクター・久松猛朗コメント:
『We Are One: A Global Film Festival』に参加できることを大変嬉しく思います。全ての人にとって困難な状況の中開催されるこのイベントは、映画関係者と映画ファンが一体となって『映画を観る喜び』を共有する映画祭の素晴らしさをリマインドさせてくれるとともに、暗闇に一条の光を灯すとても重要で有意義なものだと思います。
■東京国際映画祭シニア・プログラマー矢田部吉彦コメント:
高い志を掲げる「We Are One: A Global Film Festival」に参加できることを光栄に感じ、不自由を強いられている世界の人々に、映画を見る喜びを通じて少しでも開放感を味わってもらえる作品を選ぼうと試みました。ユニークなアニメーションや、勢いに乗る気鋭の映画監督たちによる刺激的な作品を、世界の映画ファンに楽しんでもらうことを意図しています。
東京国際映画祭( TIFF )は数々の才能ある作家たちの作品に恵まれてきており、今回の選定はそのようなご縁の深い監督たちの作品が中心になりました。
『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得し、2018年のTIFFでも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフが無いゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。
『歓待』がTIFFで受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、今や日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回の為の新作をご覧頂くことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。
TIFFで観客賞を受賞した大九明子監督による 『勝手にふるえてろ』は、センス溢れる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。
松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。
今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります。