YouTube に、長尺版の TV CM を掲載する企業が増えています。15 秒や 30 秒版などテレビで放映した CM に加えて長尺版を掲載し、商品やサービスへの理解や印象を深め、また訴求力を高めることに成功した動画広告が視聴者から高い支持を得ています。
TV CM 素材が効果的に活用された一方で、Made For Web、つまりウェブやモバイル・アプリなどのデジタル プラットフォームでの展開に特化した動画広告も多く視聴されました。商品名や企業メッセージの発信に重点を置くのではなく、視聴者の興味を喚起するストーリーを重視した様々な動画広告が掲載されました。
企業が人気 YouTube クリエイターとコラボレーションし制作した動画広告を、クリエイターのチャンネルに掲載するケースも増えてきました。多くの動画を制作し、視聴者から高い支持を得てきたクリエイターとコラボレーションすることで、彼らのノウハウや経験を企業やブランドのプロモーション動画制作に活用できます。また、すでに YouTube 上で多数のファンを獲得しているクリエイターのチャンネルに動画を掲載すると、多くのユーザーに短期間でのリーチが可能となります。
テレビなどで人気の著名人やキャラクターを起用し、更に他媒体の広告枠とも連動しつつ、インターネットならではの表現手法やフォーマットを用いて制作されたウェブ限定の動画広告が人気を集めました。
2014 FIFA ワールドカップに関連して制作され、開催に合わせて公開された動画広告が再生回数を伸ばしました。今回紹介する 2 作品は海外の動画ですが、国内でも注目を集めた世界的なイベントの盛り上がりとともに、日本でも多く視聴されました。リアルイベントの盛り上がりや感動を共感できる動画広告が視聴者の関心を集め、更にソーシャルメディアで共有され視聴が拡大しました。