地球上で最も有名なキャラクターのひとりである、マリオ。それを表すように、スーパーマリオに関する YouTube 動画の視聴回数が 1000 億回 *1 を突破しました。これは、世界中の人が 1 人当たり 10 回以上、マリオの動画を視聴していることになります。
実は、マリオ関連動画の視聴回数 1 位の国は日本を僅かに抜いて米国で、米国での人気の高さを示す結果となっています。さらに、日本以外の国が 8 割を占めており、日本が生んだマリオは、世界中で愛されているキャラクターであることがここでもわかります。
また、日本では様々なマリオに関する動画の中で、「マリオメーカー」の人気が高いことが特長の一つにあげられます。こちらの動画のような、クリエイターが作成した難関コースに、別のクリエイターが挑んだりしている様子がよく見られる『マリオメーカー 2』の動画の 60% 以上は、日本で視聴されています。
スーパーマリオシリーズに関する動画のアップロードは年々増加しており、昨年は過去最高を記録しました。これまでにスーパーマリオシリーズに関する動画をアップロードしたことがあるチャンネルの数は、200 万以上 *3 にのぼり、今も 20 秒ごとに 1 本 *4、誰かが動画を投稿しています。
クリエイターは YouTube で、自身の創造性を発揮し、コミュニティと共有することで、マリオとその世界を体験する新しい方法を生み出すことができます。1000 億回の視聴回数はこれからも伸び続け、YouTube コミュニティが作り上げる可能性に終わりはありません。
*1. YouTube data, Global, Lifetime
*2. YouTube data, Global, 2022 年 - 2023 年
*3. YouTube Data, Global, Lifetime
*4. YouTube data, Global, 2022 年 1 月 1 日 - 2023 年 3 月 14 日
Dr. Garth Graham, Director and Head of YouTube Healthより
摂食障害などメンタルヘルスの問題は、孤立してしまったり、隠したいと感じてしまうものです。YouTube は、さまざまな観点から摂食障害への意識向上と理解を促す重要な場として、今後もクリエイターがそれぞれのストーリーを共有できるようにサポートしたいと考えています。
視聴者が歩んできた経験はそれぞれ異なるので、同じ動画を見ても異なる影響を受けることがあります。あるクリエイターの摂食障害から回復する動画は、視聴者を勇気づける重要な会話のきっかけとなることもあれば、逆に発症の引き金となることもあります。動画に摂食障害の具体的な行動が含まれる場合は特にそうです。
今後数週間をかけ、YouTube は摂食障害に関するコンテンツの方針を第三者の専門家の助言のもと見直し、交流、回復、情報収集の場を YouTube として作るとともに視聴者の保護を目指します。
特に 米国の National Eating Disorder Association(NEDA)、英国の Beat Eating Disorders、アルゼンチンの Asociación de Lucha contra la Bulimia y la Anorexia(ALUBA)などの専門家と協力し、YouTube のコミュニティガイドラインの範囲拡大、特定の動画の年齢制限、摂食障害に関する動画における「精神的危機に関する情報パネル」の導入など、包括的な枠組みを作りました。
摂食障害関連コンテンツに対するポリシーの更新
YouTube は以前から、摂食障害を美化または助長するコンテンツを削除対象とするポリシーを定めています。今後はコミュニティガイドラインを更新して、真似することが可能な行動を主に取り扱う摂食障害に関するコンテンツや、摂食障害になるリスクが高い視聴者が真似をする可能性があると、専門家と確認して判断した行動を禁止します。これには、以下を紹介または説明する動画が含まれます。
食後のパージング(浄化行動)、極度のカロリー制限などの異常な食行動
摂食障害に関する話題の中での体重を理由にしたいじめ
新しいポリシーの策定においては、NEDA や他の団体と協力し、どのような行動が真似されるか、それがどのようにコンテンツに現れるか、リスクのある視聴者にどのように影響を与えるかについての理解を深めました。
このようなニュアンスの異なるコンテンツにおいてはコンテキスト(背景)も重要になるので、YouTube は、ポリシーだけでなく 製品機能でも補完します。摂食障害からの回復をテーマとした、または十分な教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)のコンテキストを含む動画は、年齢制限や「精神的危機に関する情報パネル」の対象となる場合があります。
摂食障害に関する特定の動画の年齢制限
EDSA を含むコンテンツや、回復を目的とするものであっても異常な食行動に関するコンテンツは、すべての年齢の視聴者に適切でない場合があるため、摂食障害に関する特定のコンテンツに年齢制限を設けます。ログアウト中または別のウェブサイトに埋め込まれている場合、対象となる動画は 18 歳未満の視聴者には表示されません。
摂食障害関連動画については、大人よりも比較的真似をしやすい若年層の視聴者を守るために、第三者の専門家と協議し、適切なバランスを取るために年齢制限を設けました。他のコミュニティガイドラインの更新と同様、このような年齢制限は完全に導入されるまでに少々時間がかかり、すぐには反映されない可能性があることをご了承ください。
動画の下に「精神的危機に関する情報パネル」を表示
日本、米国、英国、インド、カナダ、韓国、メキシコ、フランス、ドイツで、摂食障害に関する単語を YouTube で検索すると、検索結果の一番上に、精神的危機に関する情報パネルが表示されます。同情報パネルでは、日本の摂食障害相談ほっとライン、米国の NEDA、インドの Vandrevala Foundation など、YouTube にアクセスしている国に合わせてその国のメンタルヘルス支援組織からのリソースと情報を提供します。パネルは各国の公用語で表示し、将来的にはさらに多くの国と言語でも表示する予定です。
今後、前述の国で精神的危機に関する情報パネルを動画再生ページでも表示します。摂食障害に関する動画の下にもこのパネルを表示することで、YouTube は重要な情報やメンタルヘルスのリソースをさらに多くの人々にリーチすることになります。前述のポリシーと同様、パネルがすべての動画に表示されるまでには少々時間がかかります。
このポリシーと製品アップデートは、YouTube で信頼できる医療 / 健康情報を紹介し、視聴者を質の高いコンテンツと引き合わせる私達の継続的な取り組みの一環です。本日の発表に加え、YouTube はこのほど NEDA と提携し、摂食障害をテーマとした 1 年間にわたる動画シリーズを公開することになりました。また、YouTube ヘルス機能の情報源になるための申請を行っていただくよう、一部の国では、メンタルヘルス専門家をはじめとする臨床医のチャンネルにも呼びかけています(英語)。
摂食障害に関するコンテンツを対象としたこれらの機能は、本日から数週間をかけて導入します。YouTube は多様で信頼性の高いコンテンツを安全に共有できる場となるべく、引き続き取り組んでまいります。