2. コミュニケーションとエンゲージメントの向上YouTube はクリエイターとのコミュニケーション向上を目的に様々な施策を行っています。例えば、昨年導入した YouTube Studio は、今年からすべてのクリエイターが利用できるようになります。YouTube Studio には新機能を継続的に追加し、既知の問題、ニュースウィジェット、サムネイルのクリック率などの新しい分析方法、マーチャンダイズ オプション(日本未対応)なども利用できます。
また、多くのクリエイターより、YouTube からの返答を SNS 上での投稿で受け取りたいとの要望を受けていました。YouTube では、その声に応えるために目標を設定し、その結果 2018 年に SNS を活用した返答数は 150% 増加し、返答時間も 50% 短縮しました。
YouTube は、クリエイターの皆さんと実際に会う時間も大切にしています。2018 年は、Fanfests、Creator Summit、ワークショップなど 480 以上のイベントを開催し、 18,000 人以上のクリエイターと交流しました。YouTube 関係者とクリエイターとのやりとりは、クリエイターのコンテンツとしても投稿しています。まだご覧いただいていなければ、クリエイターの
Luisito Comunica と製品管理責任者 Neal Mohan の
動画をご覧ください。今年はこうした活動をもっと拡大していく予定です。
テレビのようなメディアと YouTube が異なる点は、クリエイターと視聴者との関係性です。YouTube は、この関係性を新たな形で成長させることを目指しています。昨年追加した YouTube プレミア公開は、クリエイターと視聴者が新作動画を同時に見て楽しめる機能です。
Lele Pons や
Emma Chamberlain は、この機能を活用し何百万の視聴回数を集めています。また、Ariana Grande の「
thank u、next」のプレミア公開は、82 万 9,000 人に視聴され、YouTube プレミア公開で最も視聴された動画になりました。
さらに、チャンネル登録者数が 10,000 人を超える対象チャンネルは YouTube ストーリー機能を利用でき、チャンネル登録者数が 1,000 人を超えるクリエイターはコミュニティの投稿にアクセスできるようになりました。YouTube には、2018 年の一年間で数十億のコメントが投稿されました。コメントの閲覧や投稿体験をより良くするため、ランキングの改善やアットマーク参照を追加したほか、不適切な可能性があるコメントの保留機能を 10 カ国語で提供開始しました。
例えば、YouTube でニュースを視聴するユーザーは増加しており、そうしたユーザーに向けてより良い体験を提供できるよう、機能面だけでなく、ジャーナリズム コミュニティへの支援を拡大しています。昨年夏に
発表した Google ニュース イニシアティブの YouTube イノベーション支援プログラムは、そうした重要な取り組みのひとつです。このプログラムには、応募した数百を超える団体から、動画製作の拡大を予定する
87 の報道団体が助成金を獲得しました。また、ホームタブに速報ニュースとトップニュースを表示する機能を提供している国は 2018 年に 31 カ国に増え、今年もさらに拡大する予定です。
また、
透明性レポートで紹介しているように、コミュニティ ガイドラインに違反するコンテンツをより迅速かつ効果的に削除することにも注力しています。同時に、クリエイターに影響を与える方針については、より明確に伝える必要がある事も理解しています。最近では、カスタムサムネイル、外部リンク、危険なチャレンジやいたずらに関するクリエイター向けポリシーの
ガイダンスを変更したほか、
Creator Insider チャンネルでは
NG ワードに関する対応方法を紹介しました。
2018 年の個人的なハイライトの一つは、クリエイターによる YouTube を活用した慈善活動です。昨年、40 人を超えるクリエイターが協力して、8 つのチャリティー団体に募金提供を行う
YouTube Giving (日本未対応)を立ち上げ、その一環として 11 月には初の
#YouTubeGiving Week プログラムを開催しました。
The Game Theorists の YouTube クリエーターである Matpat と Stephanie による中継で始まったこのイベントは、Matpat の 7 年のキャリアのハイライトです。
最後に、YouTube における学習と教育コンテンツの拡大と、この分野の成長に向けた投資についても紹介します。昨年、YouTube は新たな基金「 Learning Fund 」を導入し、1,000 以上の応募者の中から選ばれた 65 人のクリエイターに助成金を提供しました。参加するクリエイターは、今後 YouTube 向けの「マルチセッションコンテンツ」(相互連携し制作する教育関連動画) に向けて活動をはじめます。
また、2 月に英国で発表する 2019 年最初の EduCon にも注目ください。YouTube は、2018 年にアメリカ、メキシコ、ブラジル、インドの 4 か国で EduConカンファレンスを開催し、約 450 人のクリエイターと交流しました。
最後に全体として、2018 年は変化、課題、そしてチャンスの年であったといえます。2019 年もまた、間違いなく変化・課題・チャンスが増えるでしょう。そうしたなか、YouTube を最高の動画コミュニティにするのは、皆さんから寄せられる質問やコメントです。引き続き YouTube にフィードバックをお寄せください。私はクリエイター コミュニティから毎日多くの刺激を受けており、クリエイター コミュニティこそが YouTube を特別にする力にほかなりません。この場を借りて、クリエイターの皆さんに心より感謝を申し上げます。